機能訓練マッサージ
『腰の痺れから、両足の下が痺れる様になったんですよ。」最初にお聞きしたのがこの言葉でした。それからじっくりと時間をかけてお話を伺うと「足に力が入らない」「腰が痛い」「病院を4ヶ所も行った」「最後の病院で脊柱管狭窄症と言われて飲み薬だけ貰った。」「人の手を借りないと動けない」と次々と問題を挙げられていきました。そしてもっとも生活する上で困っている「一人で廊下の奥にあるトイレへ行きたい」と言う希望が見えてきました。
つまりご利用者様は、なるべく人の手を借りず、自立した生活をしたかったのです。その後、適切な計画による治療で「腰の方も大分良くなり、足の下も板の冷たいのが解る様になりました。」と以前にもまして機能訓練マッサージが待ち遠しいとの事でした。(笑)
ご利用者様の事を真剣に考えたら、打ち合わせ時間を短くなんて到底できません。
効率を優先して、打ち合わせに時間をかけないで治療を進める医療機関、リハビリ、マッサージの事業者が増えています。確かに最近はTVや雑誌でもリハビリやマッサージを扱ったものが多くなり、ご利用者様の知識も増えているでしょうし、「すぐに治療してくれ」とお話される方も多くなりました。だからと言って、打ち合わせ時間を短くする事は、私達にはどうしてもできません。
「機能訓練をしたい」「マッサージを受けたい」とお電話くださるという事は、お身体に対して何らかの悩みがあり、それを解決する方法として機能訓練マッサージを望まれるのだと思います。
ところが、「ご利用者様がこうしてくれ」と打ち合わせもそこそこに治療を始めても、もし悩みが解決しなかったら一体誰が責任を取るのでしょう?
わざわざお金と時間を掛けて利用したのに、それが徒労に終わってしまったとしたら、こんなに悲しいことはありません。大切なのはご利用者様が抱えている悩みを、どうやって解決するかという事だと、私達は思います。
その為には、少々時間が掛かっても、じっくりとお話を聞き、お身体の具合を診なければ、その方の本当の悩みが見えてきません。
そして真の悩みが見えてこそ、初めて機能訓練マッサージの治療をしていけると考えております。
打ち合わせに時間がかかる理由
※下記、書類作成により適切な施術を行い、ケアマネ、医師、他の専門職種と連携したチームアプローチを行います。
- 初回の訪問により
- 説明
- 問診
- 理学評価
- 身体機能評価
- 活動性評価
- 実施計画書の作成
- ケアマネとの
目標統一 - 医師との調整
- ケアマネとの
- プログラム作成
- 実施
- プログラムの
微調整