ディサービス 武蔵境 個々の利用者様にプログラムをご提案しています ②
私達、東京ヘルスケア機能訓練センター武蔵境は、2015年の武蔵野市ケアリンピックで「奨励賞」を受賞しました。
症例 Bさん
現病歴・問題
脊髄小脳変性症
歩行中に膝折れで転倒あり
目標
毎月転倒し、頭部を打撲する事がある。転倒せずに、安全に独居での生活を送る。
安全な屋内では伝い歩き、屋外ではシルバーカーを使用しての歩行の獲得を図る。
問題点
① 動作がスムーズでない。
② 軽度の酩酊歩行・踵打ち歩行。
③ 膝折れによる転倒
評価
指鼻指試験 踵膝試験(+)スムーズでない
ロンベルグ徴候(+)
母趾関節位置覚左右問題なし
股関節の伸展制限なし。足関節背屈制限なし。
上下肢MMT3~4
解決策
①壁に寄りかかり、背部を壁から離さないようにして、スクワットExを行う。
目的
大腿四頭筋とハムストリングの協調した運動の獲得。
②上肢(200~400g)・下肢(300~600g)末端に重錘を装着して、歩行訓練を行う。
目的
不随意運動(震戦)の軽減を図る。
慣性の法則を利用して、上下肢を動かし易さを獲得する。
③前方荷重を促すランジExを行う。
結果
①転倒が2カ月に一度に減少した。
②骨盤の回旋を獲得した。
③膝のコントロールを獲得した。
④後方重心の改善を図れた。体幹・股関節の伸展が図れた。
⑤支持基底面が狭くなり、重心移動が安楽になった。