症例研究会 160527
頚椎症性脊髄症患者に対する機能訓練アプローチ
平成28年5月27日
- 症例
- 77歳 男性 無職
- 主訴
- 歩行困難 左右指の痺れ
- 病名・症状
- 頚椎症性頚髄症 糖尿病
- 目標
-
・歩容は頚髄の障害でみらえる痙性歩行となり、「早く歩けない」「足がもつれる」「足が上がらない」と訴えあり。
←体幹・下肢の伸筋群の筋緊張の抑制。
体幹、下肢の屈筋群の神経麻痺に対して促通を図る。股関節屈曲を促し下肢振り出し動作の獲得。加え中殿筋の強化により、立脚期の延長を図る。・足袋様の感覚鈍麻は頚髄症と糖尿病が原因と考えた。
←足趾足底の正常な感覚が安定した立位や歩行には必要不可欠である為、足底感覚入力訓練を行う。 - 結果・考察
-
片足立ち時間の延長が図れた。右四点杖使用、左一点杖使用で右片足立ちが平成26年8月1秒→平成28年5月1分以上可能になった。
足底感覚入力訓練を行う事で端座位で母指球・小指球、踵部への荷重が軽度であるが可能になった。