新人症例研究会 160630
片麻痺患者に対する機能訓練アプローチ
平成28年6月30日
- 症例
- 81歳 男性 無職
- 主訴
- 歩行困難 左片麻痺 高次脳機能障害
- 病名・症状
- 脳挫傷 糖尿病 高血圧 緑内障 右難聴
- 目標
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山登りに行きたい。
・歩容 股関節・膝関節屈曲位・骨盤後傾・左立脚期短い・左肘屈曲位
←骨盤の前傾を促す。左下肢荷重を促す。左下肢の振り出し動作の促通訓練を行う。
階段昇降が困難
←階段昇降訓練を行う。関節位置覚が鈍麻している為、視覚で代償を行う。 - 結果・考察
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- 新人Tさんの感想
- 主任の感想
・平成27年12月11日 ⇒ 平成28年6月21日
5メートル歩行通常歩行8.9秒 ⇒ 7.7秒
片足立ち 足上げ 右3秒 左9秒 ⇒ 右2秒 左13秒
・高い段差を昇降出来るようになった。
一人の患者様に対して評価・分析・プログラム作成を深く掘り下げて、考察し提案しました。本のみで理解していたと思っていた事も、実際の患者様を評価・分析することで、より詳しく現実的に理解しプログラム作成が出来ました。今後は基本となる理学療法評価や歩容の評価・分析を正確に行い、より良いプログラムを更新できるように、日々勉強に励みたいです。
デイサービス利用者に対する週一回の個別訓練(10分程)のアプローチでした。
左片麻痺で高次脳機能障害があり、注意障害も考慮したプログラム提案が出来ていた。今後は片足立ちや歩行タイム等の評価だけでなく、基本となる理学療法評価や歩容をしっかり評価・分析して改善プログラムを作成し、安全安楽な歩行動作能力の獲得、本人希望の山登りに繋がる歩行動作能力獲得を目指して欲しいです。